はじめに
皆さまが通常使われているコンタクトレンズの多くが使い捨てソフトコンタクトレンズ(SCL)であり、国内のシェアも2012年には90%を超えていると推測されています。 しかしながら、正常の角膜であっても、ソフトコンタクトレンズ(SCL)では十分視力が出ない方や、角膜の形態異常、外傷後・手術後等でSCL装用困難な患者様には、ハードコンタクトレンズ(HCL)が必要です。 ハードコンタクトレンズ(HCL)を患者様の満足いくような装用をさせるためには、眼科医でも十分な経験が必要です。 特にこれからご紹介する円錐角膜という病気の患者さまには特殊ハードコンタクトレンズ(HCL)が必要なことが多く、通常の眼科診療では困難ですが当院では対応可能です。円錐角膜とは
円錐角膜とは角膜中央部が前方円錐状に突出する進行性非炎症疾患です。頻度は順天堂大学 金井元教授が報告していますが日本の統計では人口10万人あたり5~15人とされています。しかし、近年の角膜形状解析の向上もあり、レーシック等の屈折矯正手術患者の5%という報告もされています。円錐角膜の治療
軽症の円錐角膜であるならば通常のハードコンタクトレンズ(HCL)でも対応可能なこともありますが、やはり特殊ハードコンタクトレンズ(HCL)でなければ視力が出ない患者様も多いです。-
- 通常のレンズ
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- 特殊レンズ
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- ソフトコンタクトレンズ(SCL)
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- ハードコンタクトレンズ(HCL)